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Windows XP(ウィンドウズ エックスピー)は、マイクロソフトが2001年に発表したWindowsシリーズに属するオペレーティングシステム(OS)である。 XPは「経験、体験」を意味するexperienceに由来する。開発時のコードネームはWhistler(ウィスラー)と呼ばれていた〔。 == 開発と概要 == Windows XP発売以前、Windowsは一般家庭向けのWindows 95などのWindows 9x系と、ビジネス用途向けのWindows NTなどのWindows NT系が並行開発・販売されている状態が永らく続いていた。その状況はマイクロソフトにとって負担であり、この負担を軽減する目的で一般家庭向けWindowsをWindows NT系に統合することを目標に開発された。Windows XP以前に同様の統合化を試みたWindows 2000を基本に、その際統合の成功に至らなかった機能も含めて開発されている。この一大変革によって、Windows XPはWindows NTの安定性・堅牢性とWindows 9x系のマルチメディア機能や使いやすさを併せ持った汎用OSとなった。NTカーネルを採用した一般家庭向けのWindowsはWindows XPが初であり、安定したOSを手軽に入手・利用することができるようになった。Windows XPの開発成功を受けて、マイクロソフトは長年の懸案であったWindows 9x系の終息を成すことができた。 永きに渡って販売されていたが、ネットブックなど超低価格機向けなどの一部の用途を除き2008年6月30日をもってマイクロソフトからの出荷は終了した〔 Windows XPのこれから (マイクロソフト)〕。2008年7月以降の入手方法は、流通在庫品のほかに後継製品となるWindows VistaのBusinessかUltimateエディション、Windows 7のProfessionalかUltimateエディションからのダウングレード権〔マイクロソフト、Windows 7の「XPダウングレード」を認める方針 - ニュース:ITpro 〕〔ただし、Windows 7のダウングレードに関しては「Windows 7発売から18か月後」あるいは「SP1のリリース」のいずれか早いほうまでという条件付きであったが、後にWindows 7のサポートライフサイクル終了までダウングレード権の行使が可能となった。しかしこれは、ダウングレード先のOSのサポート期間のさらなる延長がなされることを意味していない。あくまでもダウングレード権の行使期間の延長に過ぎないという点に留意する必要がある。〕を利用する形のみになった。一部の直販(BTO)メーカーでは、この仕組みを利用して業務用向けオプションとして引き続きWindows XP ProfessionalをプリインストールしたPCが出荷されていたが、2010年10月22日に販売が終了した。また、米MicrosoftのDSP版も2009年6月30日に販売終了となり、店舗在庫限りとなった。 米国の調査会社Net Applicationsによると、2015年7月における世界のOSシェアはWindows XPが11.74%であり、首位の座をWindows 7(60.75%)に明け渡しているものの、XPが要求するハードウェア要件がWindows 2000ほどではないが、低スペックであるため(後述参照)や、アプリケーションソフトによっては後継のWindowsに対応していないなどの理由から、依然として根強いシェアがあり、一部のインターネットオークションや中古販売においてWindows XPリテールパッケージ版(特にクリーンインストール版のProfessional)は後発のWindows Vista、およびWindows 7、Windows 8、Windows 8.1、そして2015年8月現在、最新のWindowsであるWindows 10より高額で取引されることも決して少なくない。 2014年4月8日(米国時間)をもって延長サポートが全て終了となった(後述参照)。しかし、同年5月2日にInternet Explorerの更新プログラムが配布された際、「サポート切れしてからまだ間もない」という理由で、「特例」としてXPも更新プログラムの対象となった。〔「IEのゼロデイ脆弱性」を修正するパッチが緊急公開、Windows XPも対象 ,マイクロソフト セキュリティ情報 MS14-021 - 緊急 〕 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「Microsoft Windows XP」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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